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私の船長さん


これは、飾り棚の小さな木彫りのお人形が
窓わくの上の船の置物を見下ろしながら(表紙の絵のように)
くる日もくる日も想いを馳せる、想像の恋の物語です。

片思いのおはなし。

胸がしめつけられるような・・でもなく
切なく焦がれるような・・でもなく
相手を想うだけで幸せな気持ちになれるような
穏やかな、片思いのおはなしです。



M.B.ゴフスタイン 作 谷川俊太郎 訳
ジーシープレス 1155円
  

  私たちには
  気にかけ帰りを待つひとがいる
  おだやかな航海を願いながら。

  そしてるすのあいだに
  起こったことはなんでも

  そのひとが帰ってきたときに
  話す価値のあることなのだ。


彼女は、夢見ます。

いつか、窓枠の船の船長さんが、
自分に会いにあがってきてくれるのではないかと。

そして、そこからはじまる、
ほがらかな時間を。


ゴフスタインの、静かであたたかな文章は、
恋だの愛だのにすっかり慣れてしまったこころを
謙虚な気持ちにもどしてくれます。

片思いが、いちばんいい、なんて言わないけれど。

恋は、キュートで、ユーモラス!

そうでなくちゃね。

にんじんケーキ


内気な奥さんと、
せっかちでおっちょこちょいの
ダンナさんのお話です。


ナニー・ホグローギアン 作 乾侑美子 訳
評論社 1365円

2匹のうさぎが結婚したとき、
これほどお似合いの夫婦は、うさぎの国じゅう探しても
見つからないだろう、といわれていました。

夢のような結婚式でした。

そして、ハネムーンからもどり、
しあわせいっぱいの新婚生活がはじまりました。

さっそくふたりは、
お互いをよく知るために、会話をはじめますが、
育ってきた環境も、性格も、まるで違うふたり
なかなか、うまくかみあいません。

どんどんズレていく会話に、
だんなさんは、次第にイライラ、イライラ。
だんなさんをよろこばせようと、一生懸命のおくさんも、
たまったものではありません。

ついに、堪忍袋の緒がきれたのは・・・


おくさんの、キレっぷりの、かわいいこと!

結婚している女の人たちと読むと、
拍手と笑いが、巻き起こります。


まったく違うふたりが一緒に生活するという、
その困難さを含めて、結婚の醍醐味だもの。

とんちんかんな可笑しい会話の間に、
一緒に過ごすことの本当のたのしさが
さらりと、かわいらしく描かれています。

落語のような展開に、子どもは、ただ笑って、
おとなは、じんわりと、しあわせが沁みて。


タイトルページに描かれる、ぴたっとくっつき合うふたりは、
お話の最後には、お互いいたわり合って家にむかうやさしい表情の後ろ姿に。

おだやかな会話や、くすくす笑いが、聞こえてきそう・・・

・      ・      ・

この絵本、わたしたちの結婚式の、
友だち用の引き出物の、ひとつ。

最初っから、わたしは、こんなにしおらしい奥さんじゃなかったけどね。


ユックリとジョジョニ


この広い世界で、だれかと出会う、ということが
奇跡みたいだっていう風にも考えられるけど、
わたしは、この絵本みたいに、
とても自然なことだと思うほうが、うれしいです。



荒井良二 作 ほるぷ出版 1470円


ユックリは、森に住んでいる男の子。
プーバ・トリロリ・・アコーディオンをひいて、歌も得意。

ジョジョニは、町に住んでいる女の子。
クルリ・クル・・ダンスが得意。

プーバ・トロリ
クルリ・クル
ふと気がつくと、ふたりは、一緒におどっていました。

うたいながら、おどりながら、
町の人にあたたかく迎えられ、そして送られ、
いつのまにか・・・


すばらしくおだやかで、満ち足りた毎日の中で
誰かと出会うこと。

ゆっくりとじょじょに、こころがいつも変化していること。

どの屋根の上にも月がのぼって、
明日がやってくること。

たぶん、また、会えること。

それは、きっと
歌うように、おどるように、自然なこと。

・     ・     ・

そう、信じられる今日に、感謝します。