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ゆくえふめいのミルクやさん


どんなに満ち足りた生活をおくっていても
ふと、いつもと違う道をえらんでしまいたくなること
きっと、だれにだって、ありますよね。

この絵本は、毎日毎日くり返される
町の奥さんがたとの天気のはなしにうんざりしてしまった
ミルクやさんのおはなしです。

プチ逃避行と、おなじみの毎日と
両方が愛おしくなる、おはなし。

表紙からして、いいでしょう?


ロジャー・ヂュボアザン 作 山下明生 訳
童話館出版 1470円


ある日、いつものように
車に愛犬のシルビアと荷物を積んだミルクやさんでしたが、
誰の家の前にもとまらず、町をとおりぬめてしまいます。

「シルビア、おもいきりしっぽをふっていいんだぜ。
 今日は、とまったりはしったりしない。
 とびおりたりとびのったりもなし。
 おもて通りもうら通りもなければ、お天気のはなしもなし。
 アメリア(愛車)の気のむくままにぶっとばすんだ」

わかれ道では、コインをなげて
ミルクやチーズとひきかえに、ガソリンや氷を手に入れて
道のむくまま、気のむくままに、旅をつづけたふたりは、
やがて、森のなかの、きれいで静かなみずうみの、たどりつきます。

そこで、こころゆくまで、好きなことをしてくらすふたりの
なんて、なんて、気持ちよさそうなこと!

こころゆくまで・・・
いい響き。

そして、こころが十分に満足したころ、
ミルクやさんは、奥さんがたや、天気のはなしがなつかしくなり
自分を待っていてくれる、いつもの毎日に、もどっていくのでした。


毎日をないがしろにしていたら、
待っていてくれる人がいなければ、
きっと、どんなに遠くにいったとしても
こんな素敵にのびのびとした時間は、味わえないのですよね。

帰る場所があっての、家出です。