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生きとし生けるもの


私たちの星・地球は生きている
宇宙のただなかで。

海はたえまなく動き続け、
その深みでは、
魚が泳ぎ、海老がはね、
海草が音もなくゆれている。

小さな小さな砂粒が集まって
押しよせる水から
陸地を守り

そこで木々が空へと育つ。

遠くからはとても
平和にみえる。

けれど小さな煙が吹き上げ
人々は殺しあい、
鴨を空からうち落とし、
山を荒らしている。

びくびくしてひとりぼっちの
のら犬のら猫。

なにかないかとごみをあさる
年寄りたち、

豊かさをわかちあおうと
私たちは生まれてきたのに。

果物は枝に

野菜はむくむくと土の中や
蔓の間にかくれている。

日の光のもとでゆらめく
小麦やとうもろこし。
みな人間のために作られたのだ。

子牛に乳をふくませる
牝牛のために作られたのだ。

鴨のため 歌う小鳥のため
蛇のため かわいいミンクのために
作られたのだ。

生きとし生けるものはみな
私たちの兄弟姉妹、

大地の奥深く眠る
宝石よりもかけがえがない。

だから私たちも
小さな砂の一粒になろう、

すべての命を
苦しみと恐れから守るのだ!

そうしてはじめて私たちは
心静かに眠れる、

星々と月の
やわらかい光に見守られて。



M.B.ゴフスタイン 作 谷川俊太郎 訳
ジーシープレス 1575円


ゴフスタインは
とてもとても静かに語りかけます。

わたしたちの地球は、どんなに穏やかでうつくしいか。

そんな地球の中でおこる、
諍い、不平等、孤独。

枝になる果物や土の中にかくれている野菜は、
だれのために作られたのか。
何のために作られたのか。

想いを馳せることは、
どんなにか大切なことだろう・・・

知っているだけでは、足りないと思います。
感じて、想像して、
ゴフスタインの言葉は、絵本は、いつもその手助けをしてくれます。
そうっと、空気を吹き込まれているみたいに、ふくらみます。

ふいに見上げた空が美しく、遠くの誰かを想うように、
どんな日でも、
おなじ空の下を感じられる人になれますように。

生きとし生けるものを愛しむこころ、持ち続けていられますように。


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