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かぜはどこへいくの


「おしまいに なってしまうものは、なんにもないの。
べつのばしょで、べつのかたちで はじまるだけのことなの。」

「どんな ものでも?」と、おとこの子は ききました。
「ええ、どんな ものでも。」と、おかあさんは こたえました。

                   ー 本文より



シャーロット・ゾロトウ 作 ハワード・ノッツ 絵
松岡享子 訳 偕成社 1050円


明るかった空の色が、
夕方のむらさき色にかわり、一日が、終わろうとしています。

男の子が、窓からのぞき、
たのしかった一日を、ひとつひとつ思い出しながら、
昼がおしまいになって、残念だな、と思っています。

「どうして、ひるは、おしまいになってしまうの?」

そうたずねる男の子に、おかあさんは、
夜がはじめられるように、と、答えます。
そして、昼は、おしまいになるわけではなく、
べつのところで、また、はじまると。

風はやんだら、遠くへ吹いていき、また、どこかで木をゆらし
飛んでいったたんぽぽの綿毛は、だれかのお庭で花を咲かし
道のおわりは、むこうの道のはじまりで
くだけた波はまた、海にもどり、べつの波になり
つもった木の葉は、土になり、あたらしい命の栄養になる。

秋がきて、その終わりは冬のはじまりで、冬がおわれば・・・


いきどまりで、おわりになるものは、なにもなくて、
ぐるぐる、ぐるぐる、続いている。

こんなにうれしい、
あたりまえで、新鮮な発見は、ほかにあるかな。


こんなふうに、こころ満ちる、一日の終わりが待っているのなら、
もう、ふしぎに思うことを、忘れない。

あたりまえ、で片付けずに、
その意味に考えを馳せることを、
もう、怠らないよ。


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