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ルリユールおじさん


大切にしていた図鑑のページがこわれてしまった少女。

なおしてくれる場所をさがして、パリの街を走り回る少女は、
ルリユールという、本なおしの職人の話を聞き、
路地裏へやってきます。

扉の向こうは、たくさんの紙や皮やその他、
大小の道具や材料でごちゃごちゃ。

目を輝かせる少女の声と、
本から聞こえる声。

どちらにも静かに耳をすませながら、
本なおしのルリユールおじさんは、しずかに、丁寧に、
託された図鑑にあたらしい命を吹き込んでいきます。


 

いせひでこ 作 講談社 1680円


ルリユールという言葉の持つ
「もう一度つなげる」という言葉の通り、

少女の想いとルリユールを
木の図鑑とルリユールおじさんの思い出を
この出来事すべてと少女の未来を

つなげて、綴り、丁寧に仕上げられたストーリーは、
とても丈夫でしっかりとしていて、
何度くりかえしページをめくっても、こわれることはありません。


おじいさんの子ども時代と、
少女の未来は、交わっている。

少女の見上げる木を、
別の日に見上げている人が、きっといる。

たくさんの想いが、リレーのようにつながり、支え合い、人生は紡がれていく。

そんなシンプルで力強い感覚が、
しっかりと心に根をはるようです。


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