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マーガレットとクリスマスのおくりもの


ものがたりには、いつも、発端があります。

小さな種だった出来事が
ゆっくりとふくらみ、
やがて土から顔をだすように。

目に見える部分だけ語られるものがたりの、
土の中の世界がプロローグです。


マーガレットは、サンタクロースにあこがれる女の子。

クリスマスが近づくと、森や湖で
かわいい木の実やきれいな葉っぱをあつめて、
丁寧に包んで、近所の人に、おくりものをします。

でも、この時期のおとなたちは、
とてもいそがしく、あまりかまってくれません。

マーガレットは、思います。

わたしが、ほんもののサンタクロースだったら・・・


そんな、プロローグで幕があける、ものがたり。


植田真 作 あかね書房 1575円


クリスマスの前の朝。

留守番中のマーガレットのもとを、
ふしぎなお客が訪ねてきます。

その、ちいさなくるみ割り人形は、
マーガレットを、サンタクロースとしてむかえにきたと、
言うのです。

最初こそ、半信半疑だったマーガレットも、
トナカイのかわりの大きな鳥たちの背中に乗るころには
すっかり、わくわくしてきました。

サンタクロースとはすこしちがうプレゼントを
少しちがう相手へ。

よろこばれるよろこび、広がる光景の美しさに満たされ、
すべてのプレゼントを配り終わると、ラッパの音が、鳴りひびき・・・


白く、どこまでも広い、空気の澄みわたった、作者独特の世界。

プロローグでかけられた魔法は、
  めくっても、めくってもとけず、
         ものがたりのさいごー

すばらしくあたたかな、ささやかなミラクルまで、運んでいってくれます。


・     ・     ・


小さな子が、
ひろったどんぐりを、お母さんに、さしだします。

自分のできることで、
相手をよろこばせたい、という気持ちは、
生まれたときから、そなわっているのでしょうか。

たどたどしい文字や絵で、手紙を書いたり
学校でならった工作をしたり。

おとなになっても、かわりません。

ならいたての手仕事で、オーナメントを作ったり、
こものを編んだり、カードを切ったり
時間と相談しながら、できることを、探します。

お店で選んだものも、すこしずつふえ、
クリスマスのすこし前は、
部屋のすみの机の上に、ずらりとならびます。

この1年の、ありがとうの、かたち。

よろこんでもらいたい、
という気持ちを、クリスマスは、かなえてくれます。

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