ブログやるならJUGEM
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

<< クリスマス人形のねがい | main | おふとんのくにのこびとたち >>
ベスとベラ


春のおとなりが、いちばん寒いなんて・・・

もう、あとすこしだけ先にみえるはずの春を待つあいだ、
閉ざされた季節にだけみえる世界を
もうすこしだけ、堪能しましょうね。

ね、もう、あとすこしだけ。



アイリーン・ハース 作 たがきょうこ 訳
福音館書店 1155円


さむい、さむい、冬の日の午後のことです。

空も景色も灰色がかった、
さむい午後。

そとのお庭で、ひとりでお人形あそびをしていたベスは、
いっしょにあそぶ、ともだちがほしいなあ・・・と、思っていました。

人形とふたりで、ささやかなパーティーをひらこうとしたとき、
空から、パラン!と、ことりが落ちてきました。

ことりは、ベラといいました。

南の国への旅のしたくで、素敵なものをたくさんつめていた
ベラのちいさな旅行カバンからは、
色とりどりの美しいものが、次々にでてきます。

テーブルクロスにぴったりの大きなショール
お茶のはいったポット、
きれいなうつわに
焼きたてホカホカの丸いパン・・・

たのしいおしゃべりに、湯気のたつおいしいたべもの。

そして、まるで雪の精みたいに
次々にあらわれる、かわったものたちも加わって、
さあ、つめたくて、あたたかい
雪の中のパーティーのはじまりです。

・     ・     ・

雪のつもる、うすぐらい午後。

ベスのほかは、みんな、きっと
あたたかで明るい、おうちの中にいるのです。

ずっと後になって、季節がかわったときに、
あれは夢だったのかな・・・と思うような
ちょっと不思議なことが起こるのって、
たいていそんなときなんですよね。

あたらしい出会いのあふれる春を待つあいだに起きた、
鮮やかな夢みたいな、できごとのおはなしです。

スポンサーサイト