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おふとんのくにのこびとたち


めったに風邪をひかない子だったので、
風邪は、ひそかな憧れでした。

いちど、4年生か5年生のとき、めずらしく熱をだし、
ぼーっとしたあたまでトイレにいって
100人のこびとがトイレ掃除をしているのを、見たことがあります。

正確には、見た場面は覚えていないのだけど、
すごくびっくりして、家族に助けを求めたことを
よーく覚えているのです。

それ以来、熱とこびとはセットで、
いい歳をしたおとなになった今でも、熱がでると
トイレのドアをあけるときには、淡い期待を寄せてしまいます。

この絵本を読んでからは、なおさら・・・



おちのりこ 作 でくねいく 絵
偕成社 1470円


ひさこちゃんは、お熱があって
今日はおとなしく寝ていなければなりません。

ずっとベッドで眠っているのは、すこしたいくつ。

おふとんを指でつまんで、
お山をつくって遊んでいると・・・


おふとんの山から、ちいさな声がきこえてきます。

あれ?

いつのまにか、おふとんに作った山が、雪山になって、
ちいさな人たちが、たのしそうにスキーをしているのです!

山のふもとを見ると、丸太小屋が点々と並ぶ小さな村があって、
村人のこびとたちは、遊んだり、雪かきをしたり、焚火を囲んだり
みんなそれぞれ、たのしそうに生活を営んでいるようです。

やがて、村の広場にあつまって、みんなそろってごはんのじかん。

その、あまりのたのしげようすに
ひさこちゃんがうふふって笑ったら、鼻息で吹雪がおきてしまい、
こびとたちは、やっと、ひさこちゃんに気がつきました。

そして、ひさこちゃんがお熱だとわかると、
おじいちゃん先生の指揮のもと、みんなで力を合わせて
なにやら、大掛かりな装置を、作りはじめましたよ・・・


文字はほとんどなく、
寝ているひさこちゃんから見たままの光景が
コマ割で描かれる絵本です。

アラリヤナー
スカラガッチャ スカラガッチャ
ワッシ ワッシ ヒヨメケレ

不思議なことばを話す、気のいいこびとたちが
手が届くくらい近くにいて、そのゆかいな熱気で、本の中はほっかほか。

数えきれないくらいの、たくさんのこびとが、
生きて、動いて、話しているのだから、それはそれはにぎやかです。

コマのふちまで手書きの丁寧さや、
すみずみまでの気配りとあそび心がうれしい。

巻末に、かけぶとん文庫所蔵の
あの装置の製法の手引書もついているんですよ。

・     ・     ・

風邪が流行っています。

どうぞ、お気をつけ下さいませ。

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