ブログやるならJUGEM
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

<< 山脇百合子さんの描く生活感 | main | きょうのごはん >>
スモールさんはおとうさん


スモールさんという小さな紳士が
いろいろな職業をもくもくと誠実にこなすこのシリーズをたのしみながら、
子どもだったわたしは、どこか、こころをざわつかせていました。

スモールさん、仕事ばっかりして、じつは孤独なのでは・・・って。

なので、この本に出会ったときには、
なんだかホッとしたものです。



「スモールさんはおとうさん」
ロイス・レンスキー 作 わたなべしげお 訳
童話館出版


この本の中で、スモールさんの職業は会社員。
(たぶん・・・
 きちんとしたスーツで、朝、車ででかけていくので)

描かれるのは、その仕事風景ではなく、
家庭での様子、夫として、父としての姿です。

これが、まあ、なんと、なんと、すばらしいこと!


まだ、陽のあるうちに帰宅し、
家族で食卓を囲むのが日課です。

会社から帰宅後は、
ある日は洗濯の手伝いをし、
また別の日は奥さんの好きな絵を壁にかけ、
台所の水漏れを直し、
夕方、庭の草刈りまでしてしまうことも。

休日には、家族で買いものや教会に行き、
畑仕事をし、さらに、お料理だって手伝うのです。

眠る前の絵本タイムも、スモールさんが引き受けるのですよ。




もちろん、奥さんは、日々の家事をいきいきと手がけ、
夫婦はいたわりあい、相手を休ませてあげることも、忘れずに・・・

そんな両親をみながら、ほがらかに育つ子どもたちは、たのしげにお手伝い。

これを理想といわずに、
なにを理想だというのでしょう!

どんな仕事にも、的確に従事するスモールさんは、
夫としても、父親としても、非の打ち所のない男だったのです。

・     ・     ・

むすめのはれぼう、
2歳になったころから、スモールさんシリーズの
「のうじょう」と、この「おとうさん」がいたくお気に入り。

夫がよく読んであげているのですが、
わたしは、横で、どうしても笑ってしまいます。

スモールさん、ときどきは、もうすこし、だらだらしていいよーってね。


世の中のお父さん、
タイトルにつられて、よくたしかめずに
うっかり家族の前で読んでしまうと、
いたたまれなくなってしまうかもしれませんので、ご注意を。


* 下の写真は、旧版のモノトーン版のもので、
  現在流通しているのは、色がついています。


スポンサーサイト